高血圧 薬
高血圧の薬物療法
非薬物療法の効果が現われないときには薬物療法が選択されることになります。薬物療法の目的は、やはり血圧コントロールを行って、血圧上昇を抑え、血管や内臓にかかる負担を軽減させることにあります。
薬物療法では、降圧薬という血圧をさげる働きのある薬が投与されます。治療を始めるきっかけとしては、特に明確な基準はありませんが、医師がほかの危険因子(糖尿病や心疾患など)の有無を考慮して総合的に判断します。
降圧目標は患者さんの年齢やほかの病の有無によって判断されます。高齢の方は、目標値が緩くなります。逆に、糖尿病や腎疾患をもっている人は、そちらのリスクも考慮して血圧コントロールはより厳格になります。
薬にもいくつかの種類があり、患者さんの状態によって適切な処方ができるように医師が判断します。自分に合った薬が貰えるように、十分なカウンセリングを行いましょう。
降圧薬を飲み始めると、慣れないうちは特に、全身のだるさなどが感じられる場合があります。例えれば、朝起きて間もないときのような、酷いときには何もする気が起きないといった症状が現われます。そういうときには医師に相談して薬の種類や量を調整するようにしてください。
物療法の注意点
降圧薬を服用するときに大事なのは、あくまでも医師の指導に基づいて、薬の服用は正確に行うことです。
たとえば、飲み忘れたからといって1度に2回分を服用してしまったりすると、薬の効果が強くあらわれすぎて、血圧がさがりすぎて危険な場合もあります。
逆に、一時的に血圧が下がったとしても、医師と相談せずに勝手に薬の量を減らしたり、服用そのものを止めてしまったりということがあります。こういったことをすると、高血圧に戻るばかりか、以前にも増して血圧が上昇することもあるので禁物です。
ごく少数の例外を除いて、基本的に薬は長期間薬を飲みつづけなくてはならないものです。長期的に血圧が安定してからも、急に服用を中断するのではなく、時間をかけて徐々に減薬していくことになります。ここでも医師とのコミュニケーションが重要になってきます。
降圧薬には、働きの違うさまざまな種類があります。働き方が違うもの、降圧させる方法が全く異なるものなどさまざまです。降圧がうまく行かないときは、これらの働きの違う薬を複数服用することもあります。また、最近は薬価の関係上後発薬(ジェネリック)を選択することも可能です。ジェネリックも使われている成分は同じなので同じ効き目があると考えられています。
薬物療法の副作用
高血圧の治療で、降圧薬を使用していると、副作用が生じることもあります。
すでに説明したとおり、身体のだるさとして現われる場合もあります。これは薬が効きすぎて、やや血圧が下がりすぎているときに生じる症状です。これは治療の初期段階で生じて、しばらくすると感じなくなることも多いのですが、酷い場合には医師と相談してください。よほど酷い場合を除いて、動揺して薬の服用を中断してしまうことのないようにしましょう。
そのほかに、かゆみ、発疹、発熱、動悸などの副作用が現われることがあります。これは薬の成分そのものに身体の免疫作用が反応して、アレルギーのような状態になっている可能性があります。この場合は薬が身体に合っていない場合もあるので、すぐに医師の診断を受けるようにしてください。違った作用で血圧をコントロールしてくれる別の種類の薬を服用することで、改善できる場合も少なくありません。
薬の種類によって、事前に予測できる副作用もあります。降圧薬の処方をうけるときには、副作用についても医師の話をよく聞いて、自分で適切な判断ができるようにしておきましょう。自分の判断で薬の服用を中断してしまうことはよくありませんが、どういうときに再度医師の診断を受ける必要があるのか、心の準備をなるべく早いうちから持つようにしておいてください。
